ここでは、脳卒中や心筋梗塞など、命にかかわる病気を引き起こす動脈硬化と、生活習慣病の関わりを中心に解説していきます。
皆さんがご存じの通り、死亡原因の1位は癌や肉腫などの悪性新生物で全体の31%になります。2位は15.3%の心臓、3位が脳血管疾患で13.6%ですが、皆さんよく考えてください。心臓と脳血管疾患の多くは生活習慣病と呼ばれる高血圧、高脂血症、糖尿病などの基礎疾患があり、心臓と脳をたせば死亡の28.9%に達します。
脳卒中や心筋梗塞を発症し不幸にも死亡するのは3割弱で、残りの方は不自由な体で人生を過ごす事が問題となります。家族にも大きな負担を強いる結果になります。脳卒中、心筋梗塞のいずれの疾患も動脈硬化と強い関係性があり、その動脈硬化の進行には衣食住全ての生活習慣が関わってきます。