高脂血症

高脂血症の基礎知識

高脂血症の原因

高脂血症(こうしけっしょう)とは、血液中の脂肪(脂質)が多すぎる状態で、中でも高コレステロール血症は、動脈硬化を進めます。高脂血症になるには食生活の欧米化と日常生活が大きく関わっています 。

確かに人種差はありますが、日本人でも早くから欧米化したハワイ在住日系人は明らかにコレステロールが高いのです。また家族性に高い方も居られ、両親が心臓病や脳卒中で亡くなられた方は要注意で、特に女性は年齢と共に高くなります。

高脂血症が動脈硬化を起こすメカニズム

KOUKA_01 血液中にはコレステロールと中性脂肪という二種類の脂質がタンパク質と合体しリポ蛋白という形で存在します。コレステロールには、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの二つがあります。

 

 76458598 HDL善玉コレステロール
HDL-コレステロールという善玉コレステロールは血管に染み込んだコレステロールを取り除きます。
 755677 LDL悪玉コレステロール
このリポ蛋白の内LDL-コレステロールという悪玉コレステロールが増えると血管に染み込み動脈硬化を来たします。

 

KOUKA_02 血液中にはコレステロールと中性脂肪という二種類の脂質がタンパク質と合体しリポ蛋白という形で存在します。コレステロールには、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの二つがあります。
KOUKA_03 悪玉コレステロールが増えすぎると代謝されずに残った悪玉コレステロールが酸化し、それが血管の内壁に取込まれアテローム(粥状症状;じゃくじょう)を形成します。
KOUKA_04 さらに、進行すると血管の至る所にアテロームが蓄積し、血管の内壁が盛り上がり、血液の通りを悪くさせます。

高脂血症の予防法

高脂血症の予防には悪玉を減らし善玉を増やせばよいわけですが、まずは食生活の改善が重要です。また、 複数の生活習慣病があると発病率が鰻登りです、定期チェックのため市の健康診査を毎年受けることも大切です。

偏食、早食い、ながら食いなどは慎みましょう。
コレステロールは夜作られますので夕食後二時間は寝ないことが大切です。
食事量として朝・昼が粗食で夜にドカッと食べる方は夕食だけ二割程度減らすのも効果的です。
油・脂分の摂取を減らすことも大切で、豚・牛肉を減らし鳥肉でタンパク質を摂っている場合でもカワの下には脂が多いのでカワを外したり、食物繊維の摂取や魚でも光りものを摂るのも良いでしょう。(私たちと同じモンゴリアンのエスキモーは沢山の魚を食べるので、日本人に比べ脳梗塞など動脈硬化性疾患が少ないのです。)
骨粗鬆症予防のため牛乳や小魚を努めて摂取している方は、牛乳にはコレステロールが多いので低脂肪乳への変更、小魚の内臓にも多いので取って食べるなどの工夫が必要です。
貯まった脂を消費するためにも運動不足の解消が大切で週二〜三回、三十分以上のウオーキング等の有酸素運動は善玉も増やします。持続させることが重要で最初から無理をしないようにしましょう。

 

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