身近な人の名前が思い出せなかったり、お鍋の火を消し忘れたり。日常的生活の中で起こる「ふとした物忘れ」を経験するたびに、年のせいかと思う機会は少なくないでしょう。
主な物忘れの具体例
- 時間や月日が分からなくなる
- 身近な家族の名前が分からなくなる
- 大事なものを忘れる(財布、通帳、印鑑、ほか)
- 大事な約束を忘れてしまう
- 料理のレパートリーが少なくなる
- 火の消し忘れ
- 外出の機会が少なくなる
人間の脳は50代をピークに老化現象が始まります。老化現象から生じる生理的な物忘れであれば心配はありません。しかし、同じ物忘れでも病的なものから生じる場合があり、その最も多いのが認知症(にんちしょう)です。
認知症(にんちしょう)とは、以前「痴呆症(ちほうしょう)」といわれた疾患で、脳細胞の萎縮や損傷によって、記憶や思考に障害を生じる脳の病気です。65才以上の人々の10人に1人が認知症を発症していると言われています。